新着情報 着物豆知識

着物の種類③

%e9%bb%92%e7%95%99%e8%a2%96
着物には種類と格があり、シーンに合わせて約束事を守った装いをする必要があります。
また、それが同席する相手への配慮でもあります。

今回は留袖、その中でも既婚女性の第一礼装である黒留袖についてです。

黒留袖は結婚式で新郎新婦の母、親戚が着用します。
その中でも、背中と両胸と両袖に計五つの家紋が付いた、「五つ紋の黒留袖」は新郎新婦の母親が着用する、礼装のなかでも格の高い着物です。誰よりも格の高い服装をすることが、招待客への「礼儀」となるからです。
結婚式では、新郎新婦の母親同士は「同格の服装」というのが理想ですので、黒留袖を着用する場合は、どちらか一方だけが着用して格の差を出してしまわないように、事前に打ち合わせをし、格を合わせるようにしましょう。

兄弟や姉妹といった身近な人の結婚式に参列する場合でも黒留袖を着用できます。
色留袖でも良いのですが、既婚女性であれば黒留袖は間違いなく第一礼装として着られます。

黒留袖を着用する際の小物としては、礼装用の金銀や白の色合いのものが良いでしょう。
帯は金・銀をベースにした格調の高い袋帯を、二重太鼓に結びます。
帯揚げの色は基本は白で金糸・銀糸のなどが軽く入った物を、帯締めも白で、平組、丸組、丸ぐけ、白地に金や銀を組み合わせたものも良いでしょう。
草履やバッグも、着物とのバランスを見て金か銀で豪華なものを選び、長襦袢も礼装用の白を使います。

華やかな席ですので豪華な服装になりますが、主役の新郎新婦より目立たないようにだけ気をつけて、お楽しみください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です