
お着物を保管する際に、まず注意すべき点は湿気です。
湿気はカビや虫がわく原因!着物の大敵です。
そこで昔からよく言われるのが桐箪笥での保管です。
桐は吸湿性に優れ、湿度が高くなると湿気を吸収し、湿度が低くなると吸収した湿気を放出します。
雨の日は桐が湿気を吸収して膨張しますので、タンスが少し開きにくくなります。
湿気を吸って膨張した桐が箪笥の気密性を高め、外気を中に入れないことで箪笥の中の湿度を一定に保ちます。逆に乾燥した日の箪笥はスムーズに開きますよね。
日本は季節によって乾燥と湿潤を繰り返す気候なので、このような桐の特徴が好まれ着物の保管と言えば桐箪笥と言われるわけですね。
更に桐には、「虫がつきにくい」「燃えにくい」といった特徴もありますので、大切な着物の保管には桐箪笥が非常に適しています。